今月の一枚　　(2009.12.20)　　　戻る　　　次へ　　　 過去のページ一覧へ

　写真は引き算と言われるが「ちょっと気になる」被写体と出会って思わずカメラを

向けたとき��何か�≠ｪ足りないと思うことがある。　被写体を盛り上げてくれる��何

か�≠ﾅある。そんな時、望み通りの��何か�≠�見つければ「ラッキー」と言うことに

なる。

「良い瞬間」を捉えた作品には��偶然�≠熹ﾛ定しないが偶然を呼び込む「力｣ を持っ

ている人がいるように思う。そういう人は被写体を徹底的に��観察�≠ｷる鋭い「観察

力」を持っているし、その場の空気から感じる��予知能力�≠燉Dれている。そうした

一連の行動から、自分のイメージしている作品にするための��何か�≠�見つけて作品

を創りあげていく。

　私たちには日常普段見ている光景の中かで多くの「出会い」があるが、それを素晴

らしい出会いに出来るかどうかである。目の前の光景から「自分にとってどう言う意

味を持っているのか」を見出せる力を養たい。

　さて今月は、よく冷え込んだ日の朝撮影した作品。川沿いはすっかり葉を落とした

木々が目立ち冬の到来を感じる景色になっていた。足元で落ち葉がカサカサと音を立

てる。そんな中で、か細い枝にしがみついている赤い葉が目に付いた。冷たい風に吹

き飛ばされまいとする姿は俳句などでもよく詠まれて感傷的になるが、丸裸になって

枯れてしまったように見えながらも燃えるような赤い葉からは生命を繋いでいく強い

エネルギーを感じる。


名古屋市天白区　　２００９年　１２月　８日 撮影

キャノンEOS５Ｄ　　　２８〜３００ミリ　Ｆ６．３　オート＋0.7補正　　　ＩＳＯ４００　　ＷＢ太陽光