 (2024.5.20) 戻る 次へ 過去のページ一覧へ 
テクノロジーで不自由な身体の能力を高める身体拡張技術が注目されているが、一方 で肉眼で見えないものが見えたり、離れたところの音が聞こえる可能性が指摘されプライ バシーの侵害や軍事転用を心配する声があるというニュースに 「ドラえもん５」（てんとう 虫コミック・１９７１．１１発行）の「のろのろ じたばた」という漫画を思い出した。 ドラえもんは宿題がいっこうに進まないのび太に 気持ちも身体の動きも早くなる薬「クイ ック」を取り出して飲まそうとする。ところが「まず自分で飲んでみせろ」とのび太に言われ たドラえもんが一粒飲んでしまったことからドラえもんのイライラはヒートアップして「まだか まだか」「ぱっぱっとやんな」「だめだよ さぼっちゃ」とのび太を追い込んでいく話しだ。 この漫画には「クイック」状態を元に戻す「スロー」という薬も出てくるが、近い将来人間 に代わる存在になるといわれる人工知能の開発競争をストップかスローダウンしようとい う専門家の声もあると聞いて真剣に考える時代かも知れないと思った。 さて、あっという間に春が過ぎて河川敷を覆うように生えた夏草に初夏の光が差しこん でいる。今月はその一枚。写真上部の明るい部分は夏草の濃淡を強調するために画像 処理している。 |
