 (2023.1.20) 戻る 次へ 過去のページ一覧へ 
子どものころ私の実家ではうさぎを飼っていた。リンゴなどの流通に使われる木箱 に金網の扉を付けただけの簡単な「ケージ」を庭に置いて、あぜ道などに生えてい る草や野菜の残り物を与えていた。 時代は平成に入り「ヒマラヤン」という種類のうさぎが我が家に来た。赤い目で 身 体は白いが耳、鼻先、足先と尾は黒く名を呼べば跳んで来た。 部屋に置いたケー ジから出してほしいときには「足ダン」で催促したり、食事をしている私たちの傍で食 べ物をせがんだりしてすっかり家族の一員として私たちを癒してくれた。 新型コロナウイルスの感染者が はじめて確認されて３年目。今だ収束の兆しも見 えず様々なことが計画通り行われないなかで明けた２０２３年は、飛び跳ねるうさぎ の如く飛躍の年になることを願うばかりだ。 さて、今年のはじめは 元旦に天白川に架る「音聞橋」で 初日の出を迎えたときの １枚で、午前７時過ぎ 建物の間から太陽が顔を出すと上流で休んでいた白鷺の群 れが一斉に飛び立って私たちの頭上をゆっくり旋回して西へ向かった。 |
