 (2019.7.20) 戻る 次へ 過去のページ一覧へ 
季語のひとつ 「青梅雨」は、梅雨が春に芽吹いた若葉に潤いを与えて 青々とした木 々を育てるということからきているようだが、大雨は土砂災害や河川の氾濫を発生させ 各地に大きな被害をもたらしている。毎年のように繰り返される現状に「災害に強い国 づくり」という声が空しく聞こえる。 「やっかいもの」 の長雨も、一方で、若葉から漏れくる日ざしや 風にそよぐ姿、雨に濡 れた若葉やそこから零れ落ちる水滴など 昔から私たちの心を癒してくれ、その光景は 俳句や和歌、詩などで詠まれてきた。 さて、梅雨のさなか雨がやんで蒸しっとする日。天白川の川面には雲を透した太陽の 鈍い光が円を描いていて それを蹴散らかすアメンボウの姿があった。堤防に植えられ た木々も雨に洗われて黄緑色の若葉が目に染みる。 そこで、今月の一枚は 梅雨時のうっとおしさを一時でも忘れて清々しい風を感じる写 真にしたくて、露出をオーバー目に補正して撮影し、さらに、画像編集ソフトを使って明 るい雰囲気にした。 |
