(2018.10.20)　　　戻る　　　次へ　　　 過去のページ一覧へ　　　　　　　　　　　 　　　　　　名古屋市天白区平針　　２０１８．10.14 撮影　　Canon EOS 5D Mark II　 24〜105ミリ 　Ｆ8 　ＩＳＯ1000 　　　　桜の葉が少し色づきはじめて、柿にも鮮やかな赤い葉がちらほら見える。ハギは 　　　花を落とし周りをピンクに染めている。ガ-ドパイプにからまったマルバルコウには朱 　　　赤色の小さな花が咲いている。 　　　　秋の色が濃くなっていく堤防に大きく西に傾いた太陽の陽ざしを浴びて風に吹か 　　　れるススキの群れがあった。その中の一本が折れ曲がった茎を葛のツルに支えら 　　　れている。 　　　　普段だったら見過ごしてしまいそうな光景だが、葛の葉っぱの茂みに花穂をしず 　　　めるように垂れる 枯れかけたススキに儚さのようなものを感じて 葛の茂みを覗き 　　　込んでレンズを向けた。 　　　　秋の深まりを待たずして��なかま�≠ｽちより ひと足先に「終焉」を迎えようとして 　　　いる一本のススキの姿には、消えていく むなしさの中に 美しさのようなものも感じ 　　　る。 今月の一枚は、さわやかな秋風の吹く草むらで ひっそりと進んでいく 自然の 　　　営み。