 (2017.3.20) 戻る 次へ 過去のページ一覧へ 
春を告げる３月は、鎮魂と追悼の月でもある。多くの人たちの人生を変えてしまった東日 本大震災と 福島第一原子力発電所の事故から６年たった今、住宅を流されたり 原発事 故で 故郷を追われて仮設住宅や避難先で暮らしている人たちが、その仮住まいさえ追い 出されようとしているという。 この他にも 被災された人たちへの支援打ち切りや縮小が報道されているが、東京オリン ピックなどで何百億円という巨額のお金が簡単に動いている現実を考えると、国が本気で 東北の復興と向き合っているようにはみえない。「東北の復興なくして日本の再生なし」は スローガンだけではいけない。 さて、今月の一枚。２月末のよく晴れた日、音聞橋のすぐ下流で男の子たちが石で流れ をせき止めたり水をかけ合ったりして遊んでいた。 冷たくないか聞くと 「ち〜っとも」と元気 な返事が返って来た。 小学校の高学年らしい「四人組」は仲良しグル-プだという。 太陽 が西に傾くと赤みかかった陽ざしに川底の砂利が光った。それは子どものころ遊んだ故郷 の川と重なった。 |
