今月の一枚　　(2015.4.20)　　　戻る　　　次へ　　　 過去のページ一覧へ 　　　　５月１５日から２０日まで、個展 「フォトスケッチ天白川 �J」を開催する。 今ま 　　　で天白川の近くで開催することにこだわってきたが、場所を変えてやって欲しい 　　　と言われ考えていたところ、丁度、ワキタギャラリーをお借り出来たため開催の 　　　運びとなった。 　　　　私が天白川の撮影をはじめた理由は、生まれ育った矢作川（愛知県西尾市） 　　　の川風景を天白川で追い求めてみようと思ったからで、 自宅近で何時も見て 　　　いてとり立てて珍しい風景もない天白川でも、その日の気分によって 心動かさ 　　　れるときがある。 そんなときはたいてい 定かでない遠い昔の記憶を思い浮か 　　　べている。 　　　　今展も天白川の日常の情景の中から 子どものころ心の奥深くに刻んだであ 　　　ろう「記憶」にシンクロしてシャッターを切った作品など３２点で、今回は全倍サ 　　　イズ中心に展示させていただく。 　　　　故郷に思いをはせるとき川を思い浮かべる人は多いはず。 みなさまの記憶 　　　の中の川風景と重ね合わせながらご高覧いただきたい。 　　　　さて今月の一枚。 満開のサクラも風や雨の影響もあって何時もの年より早く 　　　散ってしまった。今年、テレビや新聞ではソメイヨシノの「寿命」が取り上げられ 　　　ていたが サクラの名所と言われるところでは戦後まもなく植えられた木が多く 　　　すでに５０年以上経って痛みも激しく倒木の危険があると言うのだ。 天白川沿 　　　いにも幹がえぐられ大きくひび割れている木も目に付く。 そんな中で種類は分 　　　からないがヤマザクラのように花と一緒に葉を付けたサクラを見つけた。 　　　　堤防に植えられた雑木の中にあるその若いサクラの存在に今まで気づかな 　　　かったが、朝の柔らかい陽射しに包まれた花と若葉の淡い色彩が 何とも春ら 　　　しい。 　　　　名古屋市天白区井口　　２０1５（Ｈ２７）　４月１６日　撮影 　　　　 フジフイルム　Ｘ−Ｅ１　　１８〜５５ミリ　Ｆ４オート　　ＩＳＯ８００　プラス側に画像処理　　ＷＢ太陽光