多くの人が自分には無縁だと思っていたコンピュターを身近な存在にしてしまった アップル創設者、スティー

ブ・ジョブズさんが亡くなった。

　鉄筆で原紙をガリガリ切ってそれを謄写版で印刷していた時代。 私はコピー機（青ヤキ）の導入で便利な世

の中になったと思っていた。そこへ出現したワープロはもう革命的な出来事だった。 しかし、パソコンはそんな

レベルではなかった。世界中の人々の暮らしのすべてを変えたといっても過言ではない。

　私がパソコンに興味を持ったのは、１０年以上前に自分のホムページを持ちたいと思ったときからで 「コンピ

ュータなんか自分に出来るだろうか、 ましてやホームページなんかつくることが可能か」 不安はあったが歳も

歳だしやるなら今しかないと考え思い切って購入した。 それから１年くらい休日になると朝から夜遅くまでパソ

コンと��格闘�≠ｪ続いた。 ２００１年３月にやっとの思いで自分のホームページを開設できた時の達成感はそ

れまでに体験したことのないものだった。

　写真の世界でもパソコンの普及と共にフィルム（銀塩）カメラからデジタルカメラへと急速に��移行�≠ｵ、私も

その流れには勝てず何時しかデジタル派になってしまった。 パソコンとデジタルカメラは写真を変えてしまった

と批判的な人もいるが、私は昔モノクロ写真を自家プリントしていたときのように自分の世界をつくっていく楽し

みが復活したことや写真を発表する場もインターネットを通じて簡単に出来るようになり、自分の作品を世界中

の人たちに見てもらうことが可能になったことなどパソコンなくしては得られなかったと考える。　勿論、フィルム

カメラを楽しんで見える方でも、こうした楽しみ方は出来る。

　コンピュータがこれからどのように進化していくか。 それに伴って写真による 「表現」や発表の形態がどのよ

うに変わっていくか楽しみにしている。

　さて、今月は薄い霧に包まれた天白川。 この日、未明まで降り続いていた雨も上がり午前６時半ころになっ

てようやく東の空が少しだけ赤味を帯びてきた。道端ではキンモクセイが雨にたたかれ濡れた路面を黄色く染

めている。澄みきった空の下、ススキの開花したばかりの花が小さく揺れて秋を感じさせる。


　日進市野方町野方橋上流　　　　２０１１（Ｈ２３）１０月１６日　撮影

　キャノンＥＯＳ５ＤＭａｒｋ�U　　２８ミリ〜３００ミリ　Ｆ８オート+1.3補正　　ＩＳＯ６４０　　ＷＢ太陽光