今月の一枚　　(2010.11.20)　　　戻る　　　次へ　　　 過去のページ一覧へ

　１０月３０日から５日間開催した個展が終わった。台風１４号の影響などぐずつい

た天気が続いて足もとの悪い中にもかかわらず大勢の皆様にご来場いただき盛況のう

ちに無事終えることができた。

　ご来場いただいた皆様に心からお礼を申し上げます。

　今回の個展は、はじめての会場だったためいくつかの不安があった。「天白川の近

くで」という私の思いもあって選んだギャラリーだが、ひとつはあまり知られていな

いために地理的に不案内ではないかということで、この点はご迷惑をおかけしてしま

った方には申し訳ないと思っている。もうひとつは会場の雰囲気だった。元々この会

場は明治のはじめに建てられた醤油工場で、当時使われていた木材をそのまま使って

大幅に手を入た建物ので昔の雰囲気をできるだけ残すために土壁に柱などはむき出し

になっていて他のギャラリーとは少し趣が違っている。それと写真展としては私が初

めてだったこともあった。

　結果的には「天白川を見直した」「懐かしい天白川と新しい天白川を見た」など作

品についてのお言葉に加えて、会場のことについても「良い雰囲気だ」「写真と会場

の雰囲気がとてもマッチしていて落ち着いて見られた」など好意的なお言葉を多くい

ただいたことに「ほっと」している。

　今回もすべての作品をインクジェットプリンターで自家プリントしたが、特に気を

配ったことは、やはりペーパー選びと、展示についてもどこからどの角度で照明を当

てるかということだったため「照明が目に突き刺さってくるギャラリーがあるが、こ

こはやさしい光が作品を包み込んでいて見ている自分の気持ちがすーっと吸い込まれ

ていくようだ」というお言葉をいただいたときはとても嬉しかった。

　作品の内容はもちろん大事なことだが「見せ方」にも細心の注意を払わなければな

らないことをあらためて感じた個展だった。

　さて今月は、天白区原の天白橋から少し下流で見つけた白鷺たち。何時ころか川べ

りの木々で羽を休めて夜を過ごし、東の空が白々と明けてくるころには数羽ずつのグ

ループでそれぞれ思い思いの方面へ飛び立っていく。この日は何故か、いったん川に

降りて「全員揃って」同じ方角へ一斉に飛び立って行った。

名古屋市天白区　　２０１０年１１月　５日 撮影

キャノンEOS５ＤＭａｒｋ�U　　　２８〜３００ミリ　Ｆ６．３　オート　-1補正　　　ＩＳＯ１０００　　ＷＢ太陽光