 (2024.7.20) 戻る 次へ 過去のページ一覧へ 
何気なく見ている「身近な風景」に対して ふと自分の人生の「背景」のような存在を感じ ることがある。 普段は気にもとめないが、その日の出来事や気分、天気などから 「それまでに無かった 気づき」や「記憶」と重なったり、まったく関係のないと思われる風景が不意に浮かんだりす ることもある。 その内容は 極めて私的なことではあるが、自分の心に湧き上るモノを感じてシャッターを 切る。一方、こうした風景には多くの人々の暮らしに直接的か、あるいは間接的につながる ドラマも潜んでいるともいえ、写真を観ていただいた人からも 撮り手（私）とは違う感情が生 まれるかも知れない。 さて、今月は朝９時過ぎの気温が３３．８℃と蒸し暑い日に撮った一枚。桜並木を通ると 頭上から 「ジー・ジー・ジッジッジッ」と 聞き耳立てないと聞こえないほどの弱々しいセミの 声がして川面は強い太陽光に眩しく反射していた。「今日はイキル」昔、母は蒸し暑い日を こういっていた。 |
