 (2022.8.20) 戻る 次へ 過去のページ一覧へ 
この夏、元英軍大佐で作家の故ピーター・タウンゼントさんが１９８４年に出版したノン フィクション小説「長崎の郵便配達」の日本語版が出版された。著者は１９７３年、１６ 歳のとき郵便配達中に被曝し 「赤い背中の少年」の写真で知られる故・谷口稜曄（す みてる） さんと出会い強い友情で結ばれていった。 年月は流れ ドキュメンタリー映画 「長崎の郵便配達（川瀬美香監督）」が公開されている。 この映画は著者の娘イザベ ルさんが長崎を訪ね 父の著書とボイスメモを頼りに父と谷口さんの想いを紐解いてい く 物語で ロシアによるウクライナ侵攻を巡って核兵器に依存する動きがあるなかで大 切なことを忘れかけていることに気づかせてくれる。 さて、人類史上はじめて原子爆弾が使われた８月６日午前８時１５分と ８月９日 午 前１１時２分。そして、昭和天皇がラジオで国民に第二次世界大戦の終結を伝えた８ 月１５日正午。 私は７７年後のそれぞれ同じ日の同時刻の空に向かって「この空を戦 火で汚してはいけない」そんな思いでシャッターを切った。今月の一枚はそのうちの長 崎に投下された９日と同時刻に天白川の「植原橋」で撮影した写真。 |
